紫陽花D 歌詞欄(Lyrics)[Intro] [Verse 1] 六月の空に溶けた 君の声をまだ探してる 歪んだ窓越し 揺れるアジサイのシルエット 「さよなら」の代わりにくれた 傘の匂いが消えないまま 滲んだ記憶の上を 今日も水音が叩いた [Pre-Chorus] 指先でなぞった昨日は 紙細工のようにもろくて 君の影 僕の背中に もう一度 咲いてほしかった [Chorus] アジサイ 君に似てる 晴れ間さえ拒むような色で 滲んでも 滲んでも 綺麗だと思ってしまった 嘘でもいい 嘘でもいい 「好きだよ」ともう一度言って 紫の雨が降る そのたびに 僕は傘を閉じた [Verse 2] 拾い上げた沈黙が 鉛のように胸に沈む 君の癖だった早口も 今じゃ静けさの一部だ [Pre-Chorus] 水たまりに映る僕は 君のことをまだ待ってて 誰かじゃ埋まらないまま 今日も靴を濡らしてた [Chorus] アジサイ 咲いて枯れて その全部に君がいるようで 儚くて 苦しくて でも、目をそらせなかった 濡れた道 歩きながら 名前のない歌を歌った 一人じゃない気がした あの頃の僕に、少しだけ [Bridge] 止まない雨があるなら 止めなくてもいいと思えた 忘れたいって願った日々が 実は一番 愛しかったんだ [Final-Chorus] アジサイ 君に似てる 晴れ間さえ拒むような色で 滲んでも 滲んでも 綺麗だと思ってしまった 嘘でもいい 嘘でもいい 「好きだよ」ともう一度言って 紫の雨が降る そのたびに 僕は傘を閉じた [modulation] アジサイ 君がくれた 曖昧で確かなぬくもりを 消さないで 消さないで たとえもう会えなくても 終わらせて 終わらせて この想いに名前をつけて 君という季節だけ 僕の中 まだ咲いている [Outro] 雨は止み 風は泣き アジサイだけが 黙っていた 君を知った あの日のまま 色を変えずに、咲いていた |