境界線のアサイン 歌詞欄(Lyrics)紫と混ざる藍色、空が線を引く 冷えたホームで僕の白い息だけが 意味もなく形になって 浮遊していた 静かだな ここには僕しかいないや 濡れたアスファルト 遠くで鳴る音 君の言葉の続きを 僕はまだ探していた 昨日と今日の境界線で また 立ち止まったままだった ああ 消えていく 消えていく 夜の残した影も 僕のこの体温も きっとそうだろう 始発列車を待つ間に 何者にもなれずに僕はいる まだ 遠く聞こえる踏切の乾いた音が 僕を呼ばないでただ平行に響いた 自販機の光だけが僕の足元を 照らしてるような そんな気がしただけ ポケットの中 指先で探った癖 もう何もないって とっくに知っていたのに 忘れたい記憶の輪郭だけが より鮮明になった ああ 消えていく 消えていく 夜の残した影も 僕のこの体温も きっとそうだろう 始発列車を待つ間に 何者にもなれずに僕はいる まだ ヘッドライトの光が 僕の影を長く伸ばした このレールはどこへ向かうだろう 乗っても 乗らなくても 夜は明けてしまうな ただ時間は流れていく ああ 消えていく 消えていく 君といた夜さえも 僕のこの体温も きっとそうだろう 始発列車が滑り込む 何者にもなれずに僕はいる まだ ドアが開く音 消えていく 白い息 僕はまだ、ここにいた |