119からの祈り 歌詞欄(Lyrics)[INSTRUMENTAL] [Verse 1] 眠りの底で震えた電話 命のかすれる音がした 迷わず背負う救命バッグ 不安で凍る玄関、 消えかけた脈をすくい上げた [Pre-Chorus] 言葉より先に手が動く 命を包む、訓練の記憶 光のない夜でも できる限りを届けに行く [Chorus] 焦る気持ちを抑えて 緊急の刻を刻む 「大丈夫ですか?」という光 声ひとすじが 凍える夜をほどいてゆく 寒さも 眠気も 痛みも越えて 走るその背中が、誰かの希望になる [Verse 2] 別の夜 老いた父が倒れたと 駆けつけた鼓動は静かだった 家族の泣き声が胸を打つ 針だけが 時を刻んでいた ただ、祈るように続ける処置 [Pre-Chorus] 「お願い…目を開けて」 届かない願いを噛みしめて 手を止めたとき 朝の光が差し込んだ [Chorus] 嵐の夜でも 迷わずに 濡れた手袋 脈をたぐる 命の声に耳を澄ます それでも諦めず 「大丈夫」と届けに行くたび 明日を変えると信じている [INTERLUDE] 灯が消える時を 幾千もの夜 越えてきた 祈りながら、続けた処置を 誰にも知られない日々 たしかに命の一部になっている [BREAK] 私たちは今 消えそうな命に いち早く駆けつけなければならない だからどうか、 寂しさや不安で 安易に呼ばないでほしい 本当に必要な声が 埋もれてしまう前に [Final Chorus] 今日も人々が寝静まる中 誰かの命に 静かに寄り添う 疲れても、泣いても それでも止まらず 走っている 名も知らない命のため その足音が 希望になる |