透明な嘘 #ライムハート 歌詞欄(Lyrics)[Verse 1] 氷がやけに うるさい夜 気取った顔で 何を語るの? 「未来は明るい」って よく言うけど ライムよりも 酸っぱく聞こえる [Pre-Chorus] 薄めた夢を 飲み干すたび 言い訳だけ 強くなってく [Chorus] モスコミュールで乾杯 ねぇ滑稽じゃない? 甘さの裏に 辛さ隠してる くだらない笑いに酔ったフリして ほんとは誰も 信じちゃいないんだろ [Verse 2] 銅のカップに 映る顔は どっちが本当か もうわからない 爽やかぶった その一言で 余計に心が ざらつくだけさ [Pre-Chorus] 誠実なんて 飲み会のネタ 空気みたいに すぐ抜けてく [Chorus] モスコミュールで乾杯 苦いだけじゃない? 甘さの後に 喉が焼けてく 取り繕う笑顔に乾いた拍手 今夜もまた 同じ脚本どおりだろ [Outro] 氷が溶ければ 味もぼやけて 僕らの関係と 大差ないよな ------------------------------------------------------------ ## ライナーノーツ|透明な嘘 ## 誰もが「本音」を語るふりをして、実際にはもっと軽い「お約束」を繰り返している。 飲み会の会話も、恋愛の駆け引きも、会社での挨拶も—— その場を取り繕うための“透明な嘘”でできている。 この曲は、そんな空気をモスコミュールの味に重ねた。 最初は爽やかに感じるのに、気づけば喉を焼くような辛さが残る。 氷が溶ければただの水になるように、人間関係も最後は輪郭を失っていく。 「感情を込めない」という選択もまた、この曲の核だ。 無感情なフラットボーカルは、怒りでも悲しみでもなく、ただ冷笑することでしか表現できない虚しさを描き出す。 『透明な嘘』は、派手な告白ではなく、都会の片隅でふと漏れるため息のような曲だ。 酔いが醒めるころ、口の中に残るのは、甘さよりも苦さ。 そしてそれこそが、僕らの夜を形づくっている。 |