三度、誓いを斬る : 明堂レン 歌詞欄(Lyrics)イントロ 帝(みかど)にそむいた日 友を討った夜 そして、己を斬った朝── これが我が「けんこく」の、真名(まな)なり 夜明けは来ぬ 誓いは折れた 正しさが剣(つるぎ)を濡らすたび 忠義に生き 忠義に死ねず 歴史は誰の血で 筆を濡らす? 我が名を記すことなかれ ただこの乱世を断ち切るため 三度、われは誓いを斬る 咲かぬ花に水をやるな 正義は語られず 刃でしめす 名もなき義が 国を創るなら この手を血に染めてなお、進め 親も斬り 兄も捨てて それでも私は「和(やわらぎ)」を夢む 裏切り者(もの)の肩に乗る未来 誰にも見えぬ、天の廊下 二度斬り捨てた忠誠 三度目は己に向けた 悲しみではなく 覚悟の刃 それが「始まり」の音となれ すたれゆく声の奥に 残された「秩序」があったなら 名を呪え、われを忘れよ 我が裏切りは、国となる 帝(きみ)を斬り、夢を葬り 人を捨て、時代を刻む そのすべてが――我が祈りだった |