まどろみの森 歌詞欄(Lyrics)名もない鳥が空を裂き踏み跡は知らず 苔を蹴って 太陽はどっち 月はどっち 思考が追いつけない速度 天蓋を閉じる木々色彩が飛んでく黄昏 意識を手放すように景色が渦を巻いて続く 閃光 ランタンの灯が時を止める 白皙の影 尖る耳朶 月を映す瞳 違う世界の言葉が 確かに響いた 触れた指先、消える輪郭 ひと夜の奇跡 それだけでいいと 駆け抜けてゆく葉擦れの音 偶然?必然?問いかける暇もなく 答えは森の深くに 昨夜の言葉 風が攫って 名前さえ聞けなかったね 夜露に濡れた外套(マント)振り払い 放り出された街道のそば 君が住む世と 僕が帰る場所 隔てる理(ルール) 無慈悲な調べ 思い出そうと目を閉じれば 速い鼓動のノイズだけが響く 触れたら壊れた、禁忌の輪郭 まばたきほどの 永遠だった 君が指差す光のほうへ あれは偶然?それとも運命? 答えは風が隠して 森の気まぐれが二人を攫って ただ戯れるように 人の世界の掟(ルール)なんて 知らない顔で 嘲笑うように 触れては消えた まぼろしの輪郭 もう二度とない奇跡だと知ってた 僕らはきっと駒だったのさ これは必然? 残酷な偶然? 答えは僕の心に 刻み込まれた まぼろし、ひとつぶ。 |