宇宙人わさびのGalaxyRadioー『氷下魚って読めますかさんからのおたよりー (Remix) 歌詞欄(Lyrics)ペンネーム『コマイって読めますか?』さんからのおたよりです。 『ぼくが小学生のころの話です。 父はお酒が好きで、晩酌の時間が楽しみでした。 日本酒だったり、ビールだったり。 つまみは乾き物が定番で、 北海道ですから、魚の干物もたくさんありました。 中でも「コマイ」が好きだったようで―― 頭と内臓をとった皮付きのコマイを、 玄関先で母が新聞紙を広げて、 トンカチでトントン叩くのが我が家の風景でした。 ぼくは最初、おもしろくて見てたけど、 すぐに飽きて部屋に戻って遊んでいました。 すると外から―― 「やったぁー!」という母の声が。 ……やった? なにが? なんでそんな叫び方? 嬉しい感じでもない。 叫びに近い、変な声で。 ぼくと兄は玄関に走りました。 そこには、親指を押さえて悶絶してる母が! 母はたぶん、ずっと思っていたんだと思います。 「いつか、自分の指を叩くかもしれないな」って。 そしてそれが、本当に起きてしまった瞬間。 頭の中で繰り返していたフレーズが、 そのまま現実になってしまったのです。 「いつかやる……いつかやる……」 「やったぁぁああああああああああ!!!」 ぼくと兄は心配しながらも、 その「やったぁ」に耐えられず、笑い転げました。 心配と爆笑が同時にこみ上げる感情―― あのとき、はじめて知った気がします。』 WASABI:いやいやいやいや!それ「やったー」ちゃうやろ!? 勝利の叫びちゃうねん!事故の絶叫やん! でも……うん。そういうのが、家族の“味”なのかもしれません。 投稿者: 『今でもコマイを見ると、思い出します。あの、玄関で響いた――「やったぁ」。 』 WASABI:というわけで、「コマイって読めますか?」さんからの、 まさかの家庭内ドタバタ劇場でした〜! |