ユスラウメC 歌詞欄(Lyrics)[Verse 1] 一粒だけ 赤い夢をくれた ユスラウメ 君の手のひらの上 はじけて 音もなく消えた 嘘みたいな午後三時 [Pre-Chorus] 瓦屋根に 夏が座りこんで 行き場なくした雲を飼っている 君は「大丈夫」って笑ったけど その声が少しだけ揺れてた [Chorus] ああ 風の中に名前を探して ほどけた靴紐さえ結べずに この街は今でも君を覚えてる ユスラウメの味 やさしい毒みたいだね [Interlude] [Verse 2] 夕立前 蝉が鳴き止んだ 誰かの嘘が本当になる音 あの日見た夢は未完成で 未完成のまま大人になった [Pre-Chorus] 君の指先 ガラスみたいで 触れるたびに世界が軋むんだ どうしても消えない焦げ跡を 今でも 舐めるように抱いてる [Chorus] ねえ 時の中に声を忘れて 色褪せた記憶ばかり拾ってる [modulation] たった一つ、たしかに在ったもの ユスラウメの実 甘くて痛いままだね [Outro] 帰れない場所があることを 君が教えてくれたから 今日も赤い実を噛んで ひとりきりで春を待つよ |