水芭蕉B 歌詞欄(Lyrics)[Intro] [Verse 1] 夜の底 しずくを抱いて ひとひら 記憶の舟が出る 名前のない 遠い願いが 水面(みなも)に揺れていた [Pre-Chorus] 誰にも言えずにいたまま 君の声だけ探してた 遠回りしてでもよかった ただ会いたかった [Chorus] 水芭蕉が咲くあの場所へ 歩いた春の終わりに 白く染まった風のように 君はもういない でも忘れないよ 震えるその指 優しさだけが 残っていた [Verse 2] 坂道 雫がほどけて ひと夏 影がのびていく 取りこぼした 夢の破片が 胸の奥 突き刺さる [Pre-Chorus] 誰にも見えない痛みを 君だけはそっと笑って 「大丈夫」とかじゃなくて 寄り添ってくれた [Chorus] 水芭蕉が咲くあの森で 泣いたこともあったね 何も言わず 手を伸ばした あの日の君が 今もここにいる 幻だとしても 嘘でもいい 消えないで [Bridge] 春が来るたび 君に近づく気がして 振り返るたび 風が匂う気がして でも いない もう どこにも そうして僕は 歩くしかない [Final-Chorus] 水芭蕉が咲くあの場所へ 歩いた春の終わりに 白く染まった風のように 君はもういない でも忘れないよ 震えるその指 優しさだけが 残っていた [modulation] 水芭蕉が咲くこの世界で 君を忘れはしない 痛みさえも 愛しさだと 教えてくれた 君の残した ささやかなぬくもり 胸に抱いて 進むよ [Outro] しずく落ちて 風が止んで 水芭蕉だけが 咲いていた |