風の便箋 歌詞欄(Lyrics)開いたままの本の上 微睡む僕の頬を 撫でてゆく閑かな風 淡い陽射しの中で 閉じたはずの記憶の扉 不意に指が触れた気がして そっと瞳を開いた 風が運んだ便箋のように 記憶の欠片が舞い降りて 遠い日の君の声がしたんだ 胸の奥で灯る温もりは 失くしたわけじゃなかったと この空が教えてくれるから 白いカーテンが揺れる 花びらが宙を舞うように 無邪気に笑っていた君を ふと思い出して 時の流れが掠め取っても 決して色褪せることのない 確かな光があったんだ 風が運んだ便箋のように 記憶の欠片が舞い降りて 遠い日の君の声がしたんだ 胸の奥で灯る温もりは 失くしたわけじゃなかったと この空が教えてくれるから さよならじゃないと 今なら分かる気がするよ 巡り巡ってこの想いは 明日の僕をきっと照らしてゆく 風が運んだ便箋だから 記憶のすべてを抱きしめて 鮮やかな君の声がするんだ 胸の奥で強く輝く光 独りの夜を灯しては この空でまた逢える気がするから 風が止んで 光の中 君の声がした |