偽物と名乗る私 歌詞欄(Lyrics)「ねえ、そこで笑ってる君は誰?」 教室の隅で相槌(あいづち)を打った 昨日ドラマで見たような台詞(せりふ) 誰かの言葉を借りたままじゃなきゃ 私はここにいれないんだ 誰にも気付かれぬように息をしている それは偽物(うそ)だと君が言った 心ごと全部、借り物のようだ あの日私が捨てたはずの弱さで 泣いているのは誰? ねえ、答えてよ だってそうしないと壊れそうだった 透明人間になりたくなかった 愛想笑いも処世術(しょせいじゅつ)なんだよ 君にはわからないだろうけど 一人でいるよりはずっとマシだった 耳鳴(みみな)りの奥(おく)で声(こえ)がするんだ 「本当の君はどこにいるの?」って この心臓(こころ)がただ虚(うつ)ろに響くだけ どんな言葉を真似したって、私の声じゃないから 中身は空っぽ、空っぽ、空っぽなんだ もういいんだ 全部偽物だったんだ 君の言葉も その形さえも 私の作った「理想」の贋作(がんさく)だった 今ならわかるよ 「私こそが君の偽物」なんだよ だからこの手で、この身体で 「偽物」の私を演じきってみせる これが本当の弱さなんだ |