しずかなふたり #花火大会 歌詞欄(Lyrics)お祭りの騒がしさから 逃げてきた公園の隅 途中で買った花火はすぐに 燃えつきたから残りはひとつ 金魚模様の浴衣の君が 線香花火をじっと見つめて 息をとめ 真夏の夜にぼんやりひかる その輪郭が儚く見えて うっかり消してしまわないよう 僕もこっそり、息をとめたよ 虫の声 けやきの葉擦れ クラクション 田んぼの蛙 雲のむこうを通る飛行機 草履の下で砂利の鳴る音 それら全部がだんだん消えて 線香花火の爆ぜる音だけ 大きて 真夏の夜にしずかなふたり その時にふと世界がとまり 知らない人のはしゃぐ声だけ 遠くの方に聞こえていたよ 睫毛の先が揺れるところの 小さな星をじっと見つめて 真夏の夜にぼんやりひかる その輪郭が儚く見えて そのうちいつか消えるとしても 今はこっそり、息をとめよう |