『かけあしの空へ』 (a cappella) 歌詞欄(Lyrics)とけた ひとひら たしか 誰かの 声のあと 名前のない 指先が まだ 明日を なぞってる 揺らいだ 輪郭 ふれようとした 音の 影 「聞こえた気がした」 は もう 確かな しるし だった かけあしの 空を 誰が 見上げて いたのか 歌に ならなかった ものたちが やさしく 降りつづけてる さかさまの 窓 映ったのは 少しだけ 笑った 雲 その 横に 君の 複雑な 消しゴム 空白が とける とき 何かが 始まる 気がして だけど 記憶は 冷たくて とても あたたかかった ひとつも つかまえられなかった だけど そこに いた 気がした “ありがとう”の かたちを した 夢が いまも 降っている |