とろけるまで、混ざりたい 歌詞欄(Lyrics)ジュワッとはぜた あなたの記憶 鉄板の上で ふたつの影が混ざる キャベツのささやき 油のため息 この夜に溶けてく 味の先にあなた 箸の先で交わる静かな予感 ソースの一雫が 僕の手のひらに落ちる もやしの雫がふたりの間に光る 季節の変わり目に 何かが始まる 絡めて かき混ぜて 一緒にとろける 夜の中 唇よりも 深く絡む 旨味と恋が 混じる瞬間 それはただの 焼きそばじゃない ふとこぼれた ソースの染みも ふたりには 小さなメモリー 焼きそばの上で 動くあなたの手 そっと熱さを分け合う瞬間 時々の雫も 味付けのひとつ 思い出のソースが 舌先に広がる 僕のヘラで 熱さを守る 軽く香る 胡椒の知らせ 混ぜるたび 近づく距離に 何も言わずに 素直になれる 絡めて かき混ぜて 伝わるぬくもりと 旨味のリズム 肌に染み込む 鉄板の言葉 ああ、今 私はあなたの色 一口ごとに 深まっていく この鉄板の上が ふたりのステージ 踊る麺 はじける油 振り返るたび 想いが染みる 魂まで 温めてくれる 絡めて かき混ぜて 夜をふたりで食べ尽くす その眼差しで 炒めてほしい すべてを預けて溶けてゆく 焼きそば、それは 私たちのメロディー 最後の一口 静かにとろけて この夜がふたりの色に染まる 鉄板の上に残るぬくもりが また、明日を連れてくる |