夕立がふたりを 歌詞欄(Lyrics)イナカの道をのんびり走るバスに揺られて 毎日君は眠そうな目で本を読んでた 同じバス停で降りたら 何も言わずに別々の 道へ向かうだけの ふたりだったけど その日は夕立がふたりを、ふたりだけを 小さなバス停に閉じ込めてた 雨が屋根を叩く音ばかりで なんにも聞こえないはずなのにさ 熱い血が耳を流れる音が ウルサイくらいだった ベンチの端と端に離れてとん、と腰かけ ちらりと見るとやっぱり君は本を読んでた 何を考えてるのかな 何も言わないつもりかな たぶん雨はすぐに上がる 目を閉じた わたしはこの雨が止んだら君はすぐに 歩きはじめるのを知ってたから そうなる前のいま、いまいまいま! 何か言わなくちゃと思ったのに 頭がぐるぐるしているうちに 喉ばかり乾いてた 沈黙がわたしの鼓動の音を 小さなこの胸に閉じ込めてた どうにかふり絞り出した声が うわずっていたから、おかしくてさ 夕立が降るとあの日のことを 今でも思い出すよ |