百合が咲く場所で 歌詞欄(Lyrics)夜明けの駅で ひとり見送った 香りだけが あとを引くように 白い花 君のことば いまでも胸で そっと咲くよ 人混みに消えてく 約束もないまま でも優しかった その背中だけは 百合の花が 夜に香るころ きみの声が ふいに耳に触れる 抱きしめた言葉 まるで夢のように すべて 淡くて 確かだった たとえば いま君が この風の中にいたら なにもかも 言い訳じゃなく ただまっすぐ 笑えたかな 眠れぬままの部屋に やさしいノイズ ぼやけた輪郭に また触れた気がして 百合の花は 変わらず咲くのに ここにきみが いないだけ 百合の花が 夜を照らすころ 思い出より 今がせつなくて もう一度 触れたい ぬくもりのあと 名前のない やさしさが咲く 風の中に 香る記憶 時を超えても ここにある 咲いて 揺れて また夜に溶ける |