黒黴 歌詞欄(Lyrics)桜向日葵秋桜椿 もっと云や藤蓮金木犀梅 贅を尽くした四季を見ぬ儘 あたしはひとりで死ぬらしい 太陽おねむな薄昏い空 俯き歩きゃあ何にも見えねえ 頭の上なり途次になり 花は笑むのを待ってるだろうに 終電迫る真っ昏クラクラ 「お花見くらいは 行きたいよね」と 隈濃い両目で笑った先輩 桜を待たずに空飛んだ パイセンそっちに 桜は咲いてるかい 向日葵は輝いてるかい 秋桜は風に揺れてるかい 椿は紅白目出度いかい けどあたしも意外と 莫迦じゃねえ あんたは結局壺の中 天国地獄は信じちゃねえし 転生なんて真っ平御免 少納言殿の唱えた趣 浸れぬ生なぞお断り パイセンそっちに 藤は垂れてるかい 蓮は水面に揺蕩ってるかい 金木犀は馨高いかい 梅は小さく綻んでるかい まああたしも意外と お利口さん あんたは矢っ張り壺の中 窓から見える空が眩しくて 涙が勝手に零れゆく 痺れて云うこと聞かねえ躯が 何を泣くことあるかいな 壺の中迄あと少し あたしの墓には何が咲く |