ひとりの波から 歌詞欄(Lyrics)[Intro] 出しきらないで 固まっていく 余白を残して 締めていく すこしずつでも 確実に 誰も気づかず 落ちていく [Verse 1] 足並みそろえて動くのが ふつうになっている景色で がんばってた人が手を抜いて いつしか空気にまぎれてた 悪気なんてない選択が じわじわ基準を変えていく 「そのくらいでいい」の声だけが 今日もどこかで合図になっている [Chorus 1] 力を抜いて 足並みそろえ 出し惜しみして 形をそろえ 同じ速さで 時間を使い 同じ強さで 変化を止める 足並みそろえて 水準が下がり 力を抜くたび 止まっていく まるくなるたび かたちをなくし 誰のものでもない基準になる [Verse 2] となりの誰かは 声を出さず 別の重さを 抱えている 見えないままに 揃えられて 余裕があっても 歩幅を落としている 「そのくらいでいい」と聞こえたら 俺たちのレベルが下がっている 見せかけだけの安心感が 進む理由を 消してしまう [Chorus 2] 出しきらないで 揃えていく 余白のままで 混ざっていく 動かぬままで 重なっていき 止まったままで 染まっていく 出しきらないで 固まっていく 余白を残して 締めていく すこしずつでも 確実に 誰も気づかず 落ちていく [Bridge] 追い風じゃなく 向かい風でも 足を止めれば 楽に見える 残る力を 温存するたび 次の一歩が 遠くなっていく だけど誰かが 足を出せば 沈んだ空気も 揺れていく 止まりかけてた 景色の中に かすかな始まりが 動きはじめる [Final Chorus] 出力を上げて 動き出せば 意志を示せば つながっていく 動き出すから 声が生まれ つながっていくから 歩きはじめる 力を込めて 突き抜ければ 新しい音が 響きわたっていく ひとりの波が 輪になり広がってゆき 止まった基準を 押し上げていく [Outro] 今日も誰かが 力を抜いて それに倣って 止まる足音 それでも音が残り 光が差せば 小さな鼓動が 進みはじめる |